自分自身の「育て直し」について、連載で綴っております。
育て直し<1> → こちら
育て直し<2> → こちら
育て直し<3> → こちら
今日は<番外編>として、<2>でも触れた「Iメッセージ」について書きます。
「安全な場所」とは、自分だけのものではありません。
自分にとってはもちろんですが、相手にとっても安全であること。
そこから相互信頼が生まれ、真の安心安全な場となっていきます。
そのために必要なこととして、Iメッセージでの発信をお伝えしました。
私たち、責任をとれるのは自分のことだけです。
だから、「私は…」と私を主語にして自分の気持ち、想いを語るのがいい。
「あなたは…」と他者を主語にして語ると、そこには、決めつけやレッテル貼り、批判のニュアンスを
帯びることが多く、率直なコミュニケーションを妨げることになります。
振り返ってみてください。
「あなたは…だ」と言われて、壮大なモヤモヤを抱えた…こと、あったのではないかしら。
日常生活でも、仕事でも、どんな場でももちろんなのですが、
このIメッセージでの発信は、カウンセリングやセッションを受ける際、
またシェアリングやワークショップに参加するときに、心得ておくと
相手と、また参加者と信頼関係を築き、より有意義な実りを受け取るために大きく寄与します。
たとえば… カウンセリング・セッションの場面を想定してみましょう。
- <A>私は、真帆さんに○○と言われて腹が立ちました
という表現になれば、その○○という言葉について、その感情について、その底にある気持ちについて、その捉え方についての考察に発展していくことができます。カウンセリングで目指したいのはここです。どんなことが起きていたとしても、感情はあくまでも、その人のものだからです。
しかし、
- <B>こんなに悩んでいる私に対して「○○」と言う真帆さんは、ひどいカウンセラーだ
というフレーズが脳裏に登場しただけで、その人の中では、真帆さんというカウンセラーを批判、非難する思考のループにはまります。これだけお金をかけたのに…などと、どんどん発展しますが、考えを「真帆さんが正しいか、否か」という矛先に向ける限り、自分の感情について、ものの捉え方に焦点があたることはありません。人の批判をしているほうが精神的にはラクです。でも、本当に見つめたいところに辿り付けないばかりか、嫌な想いだけが残る結果となります。
実際のカウンセリング・セッションでは、<B>のような表現が出てきた場合、
そこからその人の感情に焦点を当てて考察を深めていくきっかけになります。
それを直接言えるのは、それまでにそれなりの信頼関係が構築できていた証ですが、
多くの場合、もうそのカウンセラーに逢いに行くことを辞めてしまうでしょう。
カウンセリングにおいては、「感情の噴出」という、素晴らしきプロセスを迎えているのですが、
そのチャンスを逃してしまうことになり、実にもったいない、残念な形となる。
通常の人間関係で、<B>のような物言いをしたら、相手も防御、もしくは戦闘態勢に入るので、
なかなか率直な、こころの通い合うコミュニケーションはできなくなってしまいます。
<A>の伝え方ができると、つまり、自分の感情に責任を持てると、
相互関係は、想像もし得なかったネクスト・ステージにいくことができる。
つまり、衝突を回避するのではなく、衝突から
★ ☆ ★
普段からぜひ、こころの中で「私は○○と思う」「私は今、怖いと感じている」
「私は、△△さんの言い方にちょっと傷ついた」というように、
「私」を主語の文脈を創り出すことを意識してみてください。
英語のレッスンにもなるかもしれない。
「私は今何を感じてる?」と自分の感情にフォーカスしやすくなります。
コミュニケーション上手は、他者をも自分をも幸せにします。
「Iメッセージ」意識、レッツトライ!です。
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