重ね煮的人生論。「いいもの」をとことん求めたら、「悪いもの」と「恐怖」という概念も共に生まれた。

重ね煮って、最高に美味しい野菜の食べ方。

 

野菜をたくさん美味しく食べる調理法であり、
「ツクオキ」としても活躍する毎日のスムーズなごはん作りの智慧でもあり。

 

水も使わず、ただ陰陽にならって野菜たちを重ねて、上下に塩を少々振るだけで
まったく未知の美味しさに出逢える重ね煮が教えてくれるのは、

美味しさ とか、調理のラクさ だけではないと思うのです。

 

生命といかに接するか、

エゴを手放しながらも、主張し過ぎることなく、

でも、自分を消すこともなく人と関わりあって共存共栄していく在り方を

私たちはお鍋の中の世界から学べる。

 

重ね煮のその部分を大切に伝えたくて、

さろん楓では、ある程度時間をかけて「重ね煮」を説明してきました。

 

☆   ★   ☆

 

ストイックにマクロビライフを追求してた30代の頃、
オーガニック、無農薬無肥料の食材、すなわち「いいもの」を求めていったら、
自分の中に「悪いもの」と「恐怖」という概念も共にやってきました。

 

「安心安全なもの」を求めれば求めるほど、
「危険なもの」が意識に浮かぶようになりました。

 

これでほんとうにいいのか?
そんな疑問がときどき頭をかすめていた時に出逢ったのが重ね煮でした。

 

いや、正確に言うと、重ね煮は知っていたのですが、
ある方の重ね煮WSに参加して、本には書かれていない重ね煮の奥義を感じ取ったことがきっかけでした。

 

料理レッスンでも、人に伝わっていくのは手順や分量などのレシピだけではないのですよね。

 

現在、さろん楓では、その重ね煮の奥義をお伝えしながら、

重ね煮の全工程をすべてご自身でやっていただく形のプライベートレッスンを開催しています。

 

グループレッスンは、青山クロスキッチンさんで開催させていただいています。

こちらでは、重ね煮から作るアレンジ料理をたくさん、レシピつきでお届けしています。

 

来年からは、さろん楓でも、プライべートレッスンという形式にこだわらずに重ね煮を、

そして、共に「重ね煮的」な生き方をお伝えしていきたいなと思っています。

 

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