おもひで

さろん楓 真帆です。

いつもありがとうございます。

 

私が、「AC(アダルトチルドレン)の癒し」なるものをスタートしたときに最初に湧いてきた感情、

それは父への猛烈な怒りでした。

 

はじめてサイコドラマをやったとき、

父役の人に対して「お父さんは卑怯だ」と言い放った自分に、

私は父にそんなことを思っていたのかと驚きました。

 

12、3年前のことです。

 

でも、その後気づくのです。

許せなかったのは、そもそも大好きだったからだと。

 

大好きなお父さんにそんなことをして欲しくなかった。

そうであって欲しくなかった。

それゆえの怒りでした。

 

そう気づかせてくれた事件がありましたが、

もうその時から10年が過ぎていますね。

 

…許せないと思っていた人を許す。

 

この体験は、私を根幹から揺さぶったように思います。

 

それまでの私は、20代の頃の私は、許せないものを持っていることが

自分の軸であるかのような、とてつもない勘違いをして生きていました。

かと言って、それ以降の父との関係が何の悩みもないものだったわけではありません。

 

でも、それほどまでに弱さ、情けなさを曝す姿から、

私は本当に多くのことを痛烈に学びました。

 

憎むことも、赦すことも、ただ認めることも、そういう愛し方も、

大きく強い存在だったはずの父が弱っていくという説明しがたい喪失感も

子は親を変えられないことも、ただ寄り添うことも全部父が体験させてくれたこと。

 

だから、誰がなんと言おうと、私にとって偉大な存在なのです。

 

父本人は、そんなことを私に学ばせようなんて意図をこれっぽっちも意識したことはなかったと思うし、

私自身、「尊敬」なんて概念もないし、

「親孝行」をしようなんてフレーズが一度たりとも脳裏をかすめたことはなかったけれど。

 

自分に嘘をついたほうが、ラクに波風立てずに生きられることもある。

でも、どれほど波風が立とうと、逆風に煽られようと、

誰かを敵に回そうと、世間様から何を言われようとも自分に嘘をつかない道もある。

 

どっちの道を行く?とブレる自分さえ認めてあげたい。

許してあげたい。

 

だって、そんなに簡単なラクな道ではないから。

 

私もそうやって葛藤しながら存在しています。

だから、誰よりあなたの味方になれるよ、という自信があるんだよね^^

 

…許せないものがあるのならば、徹底的に憎んだらいい。

中途半端に物分かりのいい「オトナ」になろうとするなよ。

そこからでさえ、生まれるものがあるのだから。

次なる可能性が見えてくるのだから。

 

それが私が言いたいこと、伝えたいことです。

★    ☆    ★

父は、あんぽ柿作りの名人でした。

作り方は教えてもらったけれど、私には到底できそうもないです。

 

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