さろん楓ふなだまほです。
いつもありがとうございます。
ここ最近、重ね煮のレッスンが続いていたので
お鍋の中を覗き続けていた日々だったわけですが、
実はそれ、そのまま人間社会を眺めていることでもあるのです。
お鍋の中の世界は、そのまま人間社会なのです!!!
重ね煮によって、
野菜たちは調和的に調理されて、
想像を超えた美味しさが引き出される。
でも、野菜の世界だって、
日蔭者のような目立たない野菜もあれば、
旬の花形野菜だってありますよね。
存在感のある野菜もいれば、主張がない野菜もある。
もちろん値段もまちまち。
でも「この世で役に立たないものはない」というのが
重ね煮のお鍋の中の真実なのです。
一見、チカラ、存在感、影響力の強弱はある。
でも、そこには、必ずや2-6-2の法則が働いています。
2-6-2の法則、ご存知ですか?
⇒こちら
レッスンでは、
それぞれの野菜の特徴を
五感でめいっぱい感じてみる。
そこから自由な発想が生まれます。
あるときは、ししとうみたいな男っているよね、
という想像から、
とある政治家の話になって、
歴代総理大臣の中で誰がタイプ?なんて
話で盛り上がったり。
そんなふうに野菜=人間社会
と眺められるようになると、
世の中の見え方が変わってくる。
ある方は言ってました。
「重ね煮を知って、
自分で料理をするようになったら、
野菜の好き嫌いがなくなった。
なすなんて、嫌いだったんです。
でも、こういう人っているよなーって。
頼りなくて、あんまり主張がなくて、
でも、周囲のいろんなことを吸収して
全部受け止めるみたいな…。
そんなふうに思ったら、
人を視るときの自分のキャパシティが
ちょっとだけ広がって
あまり人にイライラしなくなりました」
おー!すごいね。
そうそう、そうなのよ。
えのきは、一見白くてひょろひょろだし
歯に挟まったりするけど、
めちゃくちゃいい味、いいとろみ出すんだよね、とかね。
★ ★ ★
私は、かつて自分が会社員だった頃、
人を「使える」「使えない」、
「できる」「できない」の尺度で
眺めざるを得なかった時がありました。
ちょうど、日本社会全体が
年功序列から成果主義を導入しようと
動き出していた頃です。
でも、心のどこかでそれは違うんじゃないかと
思っていた。
そうじゃない経営のカタチ、あるんじゃないか?
それを知りたいと思っていた。
さらに、もうひとつ。
野菜の陰陽を知りたくなり、
マクロビの調理法を取り入れてから
有機野菜、無農薬野菜だけで
我が家の食卓を整えようとしていた頃がありました。
いいもの、安心、安全なものを選んでいながら
でも、心の片隅でブレーキがかかっていたのも
事実でした。
これってどうなんだろう?
このままで本当にいいんだろうか?
ちょっと違うんじゃないか?と
優生思想、格差社会の危うさを感じていました。
でも、その答えのヒント、
実はお鍋の中にありました。
調和の法則に沿っていると、
自然のリズムに乗っているとラク。
ラクというのは、無理がないから、
余計なチカラを抜ける。
欠点は誰かが補ってくれて、
それぞれのよさ、個性が当たり前に際立つ。
やっぱり役にたたないものは何もない。
今、そう確信しています。
…決して、調和的ではない社会になってる今、
そこから転換していくヒントが
鍋の中に見つかるのではないかと思うのです。
これは、政治家や経営者という世の中の舵取りを
している人だけのテーマではない。
人を、世の中を、どう眺めるか?
という、一人ひとりのものの見方の指針になる…。
重ね煮、おそるべし!でございます。
だから、そう考えると、
成果主義なるものは、
ちっとも調和的ではなかったんだと思うよね。
ちょっと前の記事ですが、
こんなお考えの経営者もいます。
ご参考までに ⇒ こちら
重ね煮は、台所で過ごす時間を変える!だね。
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