さろん楓 真帆です。
いつもありがとうございます。
「自分とつながると、人とつながる…。私は大丈夫だと思いました」後編です。
前編は → こちら
彼女は、介護の仕事をされています。
もうベテランです。
お年寄りと接っしていると落ち着くそうです。
…素敵ですよね。
ただひとつ、彼女には仕事をしていく上で苦しさがありました。
施設には、やはり感情を荒らげるご老人がいらっしゃいます。
そういう人がいると、どうしてもキツク当たってしまう。
攻撃的になってしまう…。
…志あってやっている仕事です。
そんな自分でいいとは到底思えない。自己肯定できっこない。
なのになぜ、この仕事にこだわってるのか…。
そのたび一人で悩み、苦しんできました。
そんなときに限って、ついFacebookで活躍している友人の姿を見ては
自分は今まで何をやってきたのかと自問自答し、
自分は何も持っていない気がしてしまってひどく落ち込んでしまう…。
そんなツラさを語ってくれたある日のセッションで、
私が視えたひとつのビジョンがありました。
そもそもご老人が感情を荒らげるのは、
ご自身の人生の未消化な何かを表現しているだけ。
あなたに対してではない。
あなたを攻撃しているわけではない。
彼女の魂が望んでいる世界…。
それはね、そんな経験をしてきた方たちの魂をあったかく包む光となること…。
ただそれだけ。
私たちは、怖いときについやってしまうのです。
「攻撃は最大の防御なり」を。
「怖い」というのは、彼女の過去の体験からついやってしまう自動反応ですね。
意識しなかったら自分では制御することはなかなかに難しい。
でも、ここは唯一「知性」で対処していく部分、とおはなししました。
怖いと思ってしまうことは避けられない。
でも、その瞬間に、これは私に対する攻撃ではない、と
そこにぐっと踏みとどまれるようになること。
5回に1回できたら素晴らしい!
あなたはその人を包みたいと願っているからその仕事を望んでいる。
怖さを超えたら、きっとそれができるよと。
★ ☆ ★
それから間もなくして、それができたと報告してくださいました。
そんなすぐに実践できるのはすごいこと。
それだけ、彼女の魂が切に望んでいるのが伝わってきます。
「自分がいつもキツく出てしまうパターンで、
そうできたら、その人も穏やかになり、周囲の空気さえ変わるのがわかった。
そういうことか…とわかり、感動しました」
それをうかがっていたのは、数か月前だったでしょうか。
ここからが最新のご報告。
同僚の言動に、自分と同じ苦しさを発見したと言います。
その人は、なぜそこまで?というくらいに周囲の人を攻撃します。
始めは私に対してもそんな感じがありました。
でも、なぜか私は普通に接することができたんです。
そのうち、私に対してだんだん心を許してくれているのが分かり、
仕事の悩みなども話してくれるようになりました。
私にはとても優しい笑顔を見せてくれます。
「自分とつながると、人とつながる。」
…ということなのでしょうか…?
だったら本当に嬉しいです。
「自分とつながると人とつながる」とは、
自分の傷み(嫌いなところ、ダメだと思っているところ、許せないところ、人に知られたくないところ)を知り、
その傷が引き起こしている影響(トラウマ)を自覚し、
自分自身がその自動反応から解放されて、違う反応ができるようになると、
こころの底に同じような傷みを持って生きている人、
かつては許せない、大嫌いだったかもしれない人のことを理解し、赦し、受け入れることができる…。
ということです。
自分のこころをへいあんにすることができる人が
周囲にへいあんを創り出せるんだよってこと。
彼女がやってきたこと、それは決して目立たないけれど、
形に残るスキルではないけれど、すごいこと、です。
自分に対してできると、人に対してできるようになる。
それができるようになると、自分が自分に救われるのではないかな。
自分の中に、「なんていうか、おっきな愛のようなもの」があることに
自分が自分で安心する。自分が自分で癒される感覚…。
これこそが、自分を愛することなのではないかと私は思うのです。
★ ☆ ★
でもね、こうなったら人生の勝者とか、輝いた私 ではないのです。
そうなったらそうなったで、その大きな愛のようなものを奪おうとする人が現れて
引きずり降ろそうとするチカラに流されそうになったり、
自分が弱ってると、自分から転がり落ちて行ったりもしてしまう。
「こころがへいあん」初心者は、その道をどうか慎重に。
人の悪口を言ったり、愚痴を言ったりして
その他大勢の人と同調していることがラクに見えるときもあります。
でもね、その繊細なこころは残念ながらそれを喜ばないと思う。
そんなときは孤独や寂しさを感じるかもしれません。
だからこそ、その繊細なこころをオープンにできる仲間とのつながりを持ち続けましょうね。
素敵な体験談をありがとう、こころから。
コメント