ロールプレイ・サイコドラマって?
さろん楓の「リレーションシップ講座」では
5/12(土)より見学制度がスタートします。
見学できるようになったわけですが、
まずは、この講座で実践しているロールプレイ・サイコドラマについて
説明したいと思います。
ロールプレイは、企業研修で多く取り入れられています。
サイコドラマ(心理劇)は、心理療法のひとつとしてご存知の方も多いと思います。
ただ、両方を組み合わせたロールプレイ・サイコドラマは、
さろん楓のオリジナルの試みで、
他で実践しているところはないでしょう。
人は、見聞きしていないこと、知らないことは実践できない
ある人を演じることによって、
人は、自分ではないその人の心理を体感することができるという不思議な、
そして素敵な現象があります。
ロールプレイは、研修などで経験している方は多いと思いますが、
ここでは、その対応が適切か?と客観的に評価する目的ではなく、
当事者たちの感情面に焦点を当てます。
…「そんなふうに言われたとき、どんな気持ちになっているだろう?」
「言い方やトーン、距離感を変えてみたら、それはどんなふうに変わるだろう?」
と何パターンも試行錯誤してみる…。
そんな講座です。
では、なぜ、そのような試みをするか?
私たちは、他者との関わり、コミュニケーションの仕方を
両親をモデルとして習得してきますが、
知らないこと、見たことがないことは「できない」からです。
私たち日本人女性は、「場」や「空気」を読んで全体的な流れに従うこと、
先読みして行動するというような受動的な対応は自然にできる人が多いです。
それもひとつのチカラではある。
ただ、自分の人生の主導権を握るコミュニケーションの仕方を知らないのです。
なぜなら、見たことがないから。
感情を適切に表現しながら、衝突の中から互いの認識のズレを修正していくという
粘り強いコミュニケーションの仕方を知らないのです。
そのときは我慢して、後から愚痴を言う…。
誰かが怒鳴って場が決裂する…。
なかったことにするかのように、なぁなぁになって、時間だけが過ぎる…。
そうではない対話の仕方を見せてくれた大人がいたでしょうか?
また、正しいこと、正論が人を動かしていくわけではありません。
では、どう言ったら、想いが伝わる?
知らない。できない。
だって、しょうがないよ。
教えてもらってないんだもん。
なんて、私たちは言っていられない世代です。
上の世代から受け継いできたことが違うと思う、
でも、どうしたらいいかわからないならば、
自分たちで学び取っていかなければなりません。
目指すは『人際に強い人』!
何よりも私自身がそういう悩みを抱えて、
自分の人生を通してそれを模索してきました。
また、カウンセリングセッションを重ねる中で
どうやったら、その人の頭の理解(左脳)と
気持ち、感情の変化(右脳)を導き出せるのか
臨床研究を重ねてきました。
そんな引き出しを活かしながら
毎回何が起こるかわからない思いきりライヴな試み、
「リレーションシップ講座」が2月からスタートしていて、
5名の女性が参加しています。
どんな方が参加しているかというと、
組織の管理職、リーダー職の女性たち、
あるときは店員、あるときは人に教える立場と多様な接し方をしている女性、
大好きな仕事を続けるために、関わり方、接し方を勉強したいという方、
アーティストの方…です。
よく野球やサッカーで「球際に強い選手」という表現がありますが、
同様な感覚で『人際に強い』人を目指しています。
あらゆるシーンで、より豊かに人と関われるように、
選択肢を増やしていこう、皆がその想いで臨んでいます。
人のアドバイスが役に立たない理由
長年カウンセリングをしてくる中で、
また、自分自身のコミュニケーションパターンを見つめるプロセスを踏んできて
私たちが他者と気持ちがすれ違ったり、諍いが起きたりする悩みの根源には
必ずやコミュニケーション不全があることがわかってきました。
(その原因のひとつとして、自分自身とのコミュニケーション不全もあります。
それは、からだをどう取り扱っているか?に大きく関わることで、
その改善に、ふるゆさ整体が大きく寄与しています)
人には、誰でもコミュニケーションの癖やパターンがあります。
たとえば、間や沈黙が怖くて、余計なことを言ってしまったり、
相手の反応が怖くて、茶化してしまったり、
この人に言ってもわからないだろうと伝えることをあきらめてしまったり、
傷ついてしまうと途端にガラガラとシャッターを下してしまったり。
とっさの時にこそ、その人の「癖」「パターン」が出ます。
その「癖」に気づくというのが、
コミュニケーション詰まりを打開する大いなる一歩なのですが、
気づいたとしても、実際にそれを変えていくことはなかなかに難しいのです。
なぜなら、違うパターンを知らないから。
選択肢を持っていないから。
そんなとき、別の選択肢のいくつかをアドバイスすること、
教えてあげることは簡単です。
しかし、コミュニケーションとは、瞬間アートのようなもの。
どれだけ選択肢や理論を多く知っていようと、
その場で実践できなかったら、意味がないばかりか、
むしろ、無力感ばかりが募ることになります。
「一生懸命学んでいるのに、なんでできないんだろう?」
それは、コミュニケーションに悩むその人をさらに悩ませ、傷つけ
自己価値を低めてしまう可能性さえあります。
『癖』、『パターン』を超えていくには?
コミュニケーションとは、ご存知の通り、言語だけでなされるものではありません。
表情、からだ、声のトーン、間など、非言語的要素がそれはそれは大きいものです。
そのような全感覚を動員して実践、練習すると、
ミラー・ニューロンと呼ばれる脳細胞が動き出します。
知らなかった選択肢、できなかった表現を実践練習すると、
いつの間にか、人は、実生活でそれができるようになっているのです。
また、他者のドラマを観るだけでも、
私たちは、できなかったコミュニケーションが「できる」ようになるのです。
これまでこのロールプレイサイコドラマを実践された方は10名ほどですが、
少なくない方が、希望を軽々と叶えて、過去には考えられなかったステージで
人生を謳歌している姿はあっぱれ!です。
この講座では、それだけでなく
自分自身とのコミュニケーションもよりよくしよう♪という狙いも持っています。
自身の感性、感覚が「自分を生きる」生命線ですから。
そのために、季節に応じたからだのケアをしたり、
旬のお昼ごはんを共に食べたりしてします。
見学の方もその部分は共にご参加ください。
ごはんを食べている様子を見学しても、しょうがないので、ね(笑)
ロールプレイ・サイコドラマという試みが
あなたのお役に立てたら幸いです。
余談:
先日、ある占星術師の方にホロスコープを読んでもらったところ
私の生まれ持った星の配置に「聞いてはしゃべるオウム」というメッセージがあるそうです。
普段の私は、オウムのように口数が多くはない…と自分では認識していますが、
このサイコドラマのファシリテーションをやっているときには
どんどんアイデアが溢れ出て、降りてきますので、それをそのままに言葉にしています。
先ほど書いたことと若干矛盾しますが、
このファシリテーションはトレーニングを受けたわけでもないのに、なぜか「できる」のです。
でも、実生活のコミュニケーションに関しては、決して達人ではないです。
むしろ、課題だったからこそ、ずっと磨いてこなければならなかったものであり、
そのおかげで、この講座が成立しているわけですが、
これからもずっとやっていくことなのだと思っています。
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