「同感」と「共感」の違い

さろん楓ふなだまほです。
いつもありがとうございます。

 

「同感」と「共感」の違い、ご存じですか?

 

同感とは、わかる、わかる〜!という私たち女性が大好きなやつ。

 

同じ境遇、立場、環境にいると
似たような思いをすることが多いですね。

だから「その気持ち、わかる」「一緒〜」となりやすい。

同感できると、分かり合えると、心強いです。
一人じゃないって思える。安心感がある。
だから、シンプルに嬉しい。

 

でも、年齢を重ねていけばいくほど、
「同感」しづらくなっていきます。

 

恋愛、結婚、出産、仕事…
人生の選択を重ねていけばいくほど、
自分とまったく同じ境遇の人は少なくなってくるから。

同感できる人を「友達」と思っていると、
友達がどんどん少なくなっていく、ことになりますね。

 

すごく仲が良かったはずなのに、
互いの環境が変わっただけで「対岸の彼女」となってしまう。

 

では、境遇や環境が違う人同士が分かり合えないか?というと

そんなことはありません。

 

それを可能にしてくれるのが「共感」なんですよね。

 

「共感」は、相手の気持ちと自分の気持ちが
まったく同じでなくていいのです。

極端な話、さっぱりわからなくてもいいのです。

 

「私はそんなふうには思わない」
「あなたの気持ち、その感情はわからない」

 

でも、

「あなたは○○と思うんだね」
「あなたは○○と感じてるんだね」

と、相手の気持ちを肯定し、認めることです。

 

ちなみに、

「私はそんなふうには思わない」
「あなたの気持ち、その感情はわからない」

は、言う必要ないですよー。

 

そもそも家族の中には、同じ境遇の人はいません。

皆、立場が違う。

だから、同感できっこない。

それなのに、同感を強いると非常に苦しくなりますね。

 

共感されることなく、頭ごなしに何かを言われたり、
決めつけられたりすると、話すのさえ嫌になっていく。

 

同感もできないし、相手のことが「わからない」となると、
もう、シャッターを下ろしてしまうしかなくなる。

 

そうやっていたら、家族の誰もが孤独になります。

 

家族が家族になるためには
「共感」が欠かせないのです。

 

だから、どれほど言いたいことがあっても、

投げられたボールをバチンと打ち付けて返すのではなく、

まずは、一旦受け止める。

 

自分の意見を言うのはその後でいい。

 

そういうコミュニケーションができるようになってくると、
関係性がまぁるくなってくる。

 

まぁるくなると、人間関係が転がり出す。

表層の言葉だけでなく、こころを伝え合うことができるようになると、

コミュニケーションはアートになる。

そこに人と関わる真の悦びがありますね。

 

私たちの多くは、生まれ育った家庭でそれを身につけることができませんでした。

でも、今からでも遅くない。

 

育っていない部分があれば、そこを育て直すことができるのです。

 

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