1歳4か月児、見ている!聴いている!<後篇>

さろん楓ふなだまほです。

いつもありがとうございます。

 

さて、1歳4か月児、見ている!聴いている!後篇です。

前篇は → こちら

 

AC勉強会上級クラスでのエピソードもうひとつ。

 

「ぶどう大会」が終わった後、
大人たちはちょっとしたワークをやりました。

それは、呪文のように「アイ」を唱えるというもの。

 

終わって、その体験についてシェアしている最中、
Kちゃんが「アイ、アイ」と言い始めました。

 

小さな、きれいな声で。

 

そう、さっきまで大人たちが言っていたのと同じリズムで。

 

子どもはこ、うやってコピーしていくのです。
発声方法から、声のトーンまですべて。

 

それをやっている最中、Kちゃんは大人の目を、口の動きを
じっと凝視していたのですね。

 

1歳4か月、こうやって全身全霊で
お人柄を身につけています。

 

だから、親に似るというのは、
遺伝だけではないのですよ。
すべて真似るのです。

 

私たちは使う言葉で自分自身を認識し
関係性を作ってゆきます。

 

現実の親子三代に流れている言葉、
コミュニケーションのあり方が
私たちの世界観を作っているのですよ。

★   ☆   ★

Kちゃんは、さろん楓に毎月通ってくれています。

 

息子を育ててから10年経って、
またこうして子どもが育っていく様を目の当たりにできる喜び。

 

私自身、第2子、娘を、という希望は叶わなかったけれど、

でも、毎日四六時中お世話しなければならないお母さんと違って
これまた気楽、ということで、もうすっかりおばあちゃん気分です。

 

Kちゃんがかじってぐちゃぐちゃのぶどう、
ずっと握っていてぬるくなったぶどうも食べられちゃうもの。

 

Kちゃんは全身全霊で
子どもってこうやって育つのよを
私たちに見せてくれました。

 

おつかれさま、Kちゃん。

★   ☆   ★

家庭、家族は小さな人格にとって「世界」の入り口です。

そこで現実に触れた空気感がその人にとっての
デフォルトな世界になっていく。

 

男ってこういう生き物、
女ってこういう生き物とインプットされていく。

 

言わば、生まれた瞬間から思い込みが作られていく
ということだったりする。

 

その思い込みこそ、その人の歴史なわけです。
だから、思い込みをなくそう、
ブロックをなくそうとすることは、
むしろ「私」から遠ざかるのではないかとさえ
私は思っています。

 

なぜ思い込むか?
それは、子どもにとって知らないことは怖いから。
怖いことを極力なくそうとする防御作用、
防衛の働きなのですよね。

 

怖い環境に育った子どもほど
その傾向が強まる。

 

そういう子は強い。
その強さで人生を切り開いてくる。

だから、社会で活躍していたり、業績をあげていたり、

尊敬されていたりします。

 

でも、強さはどんどん頑固さや頑なさ、厳しさとなって
人と接するときに難しさとなって表れる。
当然、自分も苦しい。

 

でも、ほんとにちゃんと大人になったら、
知らないことがたくさんあるとは贈り物のようなもの。

 

だから、思い込みをベースに世界を広げていくのです。

こんな見方もある。こんな人もいる。こんな考え方もある
というふうに。

 

強くないことを自分に許していく…。

 

でも、それはちょっと怖かったり、しんどかったり、
やり方がわからなかったりするから、

抵抗感がいっぱいだったりするから、
強さのカタチをコネコネと変えてゆくチャレンジを
一緒にやっていく。

 

それがさろん楓という場所です。

 

 

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