「働かざる者、食うべからず」という言葉があります。
毎月、読書勉強会を開催していますが、
『季節に乗る身体づくり』を書かれた和道ヨガ創始者、故吉川隆啓先生は、これを
働いて、腹を空かして食べれば、美味しい、気持ちいい。
だから、働こう。
と説きます。
私は、この「気持ちいいから、やる」という考え方がとても好きです。
誰のせいにもしない。言い訳も生まれない、自立、自律した在り方。
「働かないものは、食べるな」という、
脅し、恐怖を帯びたメッセージではない。
この言葉は、経済成長が宗教のようになっている現代の日本の在り方を肯定させる根拠にもなって、
多くの人を秘かに震撼させている発想だと思うのです。
そして、以下は、吉川先生の言葉、記述ではなく、
私のあくまでも私見ですが、
「働くこと」は「稼ぐこと」だけではない
と思うのです。
人々が生きていくために行っている暮らしのあれこれ、家事労働も働くこと、です。
お金を稼いでいくことが大事ではない、と言っているのではないですよ。
両方大事、と言いたいのです。
合わせて、吉川先生の本の中にこんな記述がありましたので、ご紹介しておきます。
人は働きたいのです。
誰でも何かの役に立ちたいと願っています。
労働することは、他との触れあう機会を作り、
労働することで他との調和を形成し、生きる原動力としたいのです。
働くことは人間の生きる欲求であり、生きている証になるものです。
人から認められるため、ではなくて、ね。
こんな著作を読み合う読書勉強会。
これまでの常識がひっくり返されるかのような驚きあり、痛快さあり。
脳内がすがすがしくなるフレーズが溢れています。
いつからでも参加できます。
ご一緒しませんか?
今月は、14日(月)14時スタートです。
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【賢女への道】11.14(月)『季節に乗る身体づくり』読書勉強会「身体の水気を保つ 〜乾冷期の養生〜」
★ ☆ ★
「食べていくためには、働かなければいけない」VS「働いて食べると気持ちいい。だから、働こう」
この違い、合点されたでしょうか?
これ、完璧主義からの脱却にもとても役立つ発想法です。
自分の中にあまりにも「こうすべき」が多過ぎると、
なかなか人生に「創造性」が生まれてきません。
いくら才能があっても、運があっても、この自由な発想がないばかりに、
つい「正しいか、間違っているか」という基準で物事を眺めてしまう…。
そうすると、なかなか「自分らしく」在ることができない。
そのストレスゆえに、自分を責めたり、人を批判することにエネルギーを使ってしまう。
とてもとても苦しいですね。
私も、「こうすべき」という完璧主義が強い人でした。
完璧主義って、いいことだと思ってたぐらい勘違いしていた20代の私でした。
30歳を過ぎて、完璧主義を「自分が好きだから、気持ちいいからやる」に
徐々に変えていくことができたら、いつしか、「さろん楓」が生まれていました。
自分に対する「こうすべき」を、置き換えていくことができると、
人に対する「こうすべき」も減って、こころのへいあんが増えてきます。
でもね、「こうすべき」の根底には恐怖があるので、
この置き換えには必ずや「恐怖感情」がつきまといます。
怖かったから、こうすべきと自分を厳しく律してきたのです。
自分がそれを超えて頑張ってきたから、
人だってそうあるべきと当たり前に思うのです。
その大前提を変容させていくのは、簡単なことではないです。
だから、簡単に変わらないことで落胆しないでください。
どうにも一人で越えられないなーという方には、
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