『かすかな光へ』上映会レポート 〜実践の人へ〜

さろん楓ふなだまほです。
いつもありがとうございます。

 

3月8日日曜日、
映画『かすかな光へ』のプレ上映会を行いました。

 

この映画について、詳しくは ⇒ こちら

 

 

総勢12名の方と共に、この映画を見て、
皆で感想をシェアしたあとは、ミニコンサート。

 

 

演奏:大高栄美(チンドンさかえや

 

自分がやってみたいなと思ったこと。
そのシンプルな想いをただ口にしただけで、
協力してくれる方、賛同してくれる方がいて、
イメージ通りどころか、みんなのエネルギーが加わることで
それ以上のものとして実現できたことが、ただただ嬉しい時間でした。

 

やりたいという欲求(Wants)よりは、
これは、私たちに必要なことだという必要性(Needs)の想い。
そっちのほうがコトはスムーズに運ぶのですよね。

 

下記の文章は、この映画でフィーチャーされている
教育学者大田さんのインタビューが掲載された新聞記事の一部です。

 

 

映画では93歳となっていますが、
今年はもう97歳でいらっしゃるんじゃないかな。

あらゆる生物には固有の特徴、個性があり、
周囲の環境と折り合いながら自らを変化、
成長させる過程が学習である(、と規定。)

 

その営みは予測不可能な創造的プロセスで
論理的な説明は難しい(と説明した。)
「だから僕は、教育は『命と命が響き合うアートだ』
と言ってるんです」と大田さん。

 

「ちがう、かかわる、かわる」も大田教育学の標語の一つだ。
独りでは生きられず、万物が関わり合いながら
縫い目のない一枚の織物のような宇宙を構成する命の営みは、
人知を超えた神秘というほかないと説く。

 

※2014年3月17日の埼玉新聞より抜粋

この文章の「学習」を「人生」に、
「教育」を「コミュニケーション」や「人と人との関わり」
に変えて読んでみて欲しいのです。

あらゆる生物には固有の特徴、個性があり、
周囲の環境と折り合いながら自らを変化、
成長させる過程が人生である。

 

その営みは予測不可能な創造的プロセスで
論理的な説明は難しい。

コミュニケーション、人と人の関わり合いは『命と命が響き合うアートだ』

そのとおりと思いません?

子どもだけでなく、
現代、大人にこそ、この経験が必須だと信じている私は、
この大田さんの言葉に泣きたいぐらい共感・同調します。

 

「コミュニケーションはアートだよ」とは、
いつも言っていることですが、
いのちといのちの響き合いによる神秘、美しさを
私は日々さろん楓という場に視るのです。

 

世界の片隅=東京目黒で生まれた芽は、

すごく小さいけれど、でも、決して小さくはないと感じています。
だって、なんでも小さなものから始まる、と私はいつも思っている。

 

また、大田さんはこんなことも言われています。

 

「日本の近代は表面が立憲制で中身は絶対主義。
国民には『お上』の意向に従順な教育観が
染みついており、それが安倍政権を勢いづかせている」

 

この「お上意識」を脱して、
私たちは自分で、感じ、考え、認め、それを
表現できるようになりたいのです。

 

カタチを変えた「お上」構造、すなわち、
親、世間、常識、会社、組織、
天使だったり、「誰か」だったり、子宮だったり
テレビ、雑誌、広告、ネットなどありとあらゆる情報だったり。

 

そこに盲従するのではなく
勇気を出して「私」が感じ、かんがえていることを
声に出して表現していけるようでありたい。

 

それは、波風立てないように、我慢して
役割に徹することで自分を護ってきた
私たち日本女性の精神構造において
容易なことではないのだけれど。

 

さらに、こんなことも。

理想とはほど遠い社会になりましたが、悲観ばかりしてはいけない。
人間には、状況に応じて工夫を重ねる能力がちゃんと備わっている。
時間はかかるかもしれないが、かすかな光は見ていたい。
希望がなけりゃ生きていても楽しくないですから。

 

この大田さんの立ち位置、姿勢にもものすごく共感するのです。

 

経済発展が宗教のこの国に生きてきたことに対して

暗澹たる思いを抱いていることは事実だけど、

でも「自分をあきらめるか?」と問われたら、

あきらめたくない、と誰もがそう言うと思う。

 

そんな無数の個人が存在している限り、
社会のあり方にも希望は確実にある。

 

だから、どんなに小さくても、

今いるこの場所でまずできることをしたい。

 

そのてはじめとして、

人との関わりを丁寧にしてみて欲しいのです。

 

この映画でいのちの特徴は、

「ちがう」こと、と大田さんは話されます。

 

これ「そうだよね」ってみんな納得する。

アタマでは、わかる。

 

でも、それを「実践」して欲しい。

 

目の前にいる人は、私とは違うから、

私と同じことを考えているとは限らない。

だから決めつけないで、尋ねるのです。

 

「あなたはどう思うの?」って。

 

それが人と人との真の関わりを創っていくから。

 

自分のアタマの中の勝手な想定だけで走らずに、

それを相手と確認し合いながら進んでいってみる。

 

次に、人の動向をうかがわないで、

自分が感じたこと、考えたことを信じて動いてみる。

 

人と違うことを恐れずに。

人からどう見えるか、どう評価されるか?ということに依存し過ぎずに。

 

「実践の人」でいきましょう。

 

 

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