和道ヨガの創始者、故吉川隆啓先生の著書『季節に乗る身体づくり』という冊子を
毎月1回、参加者で読み合いながら、互いに学び合っていく読書勉強会を開催しています。
日本人のからだやこころの在り方や特徴に関して、季節の過ごし方について、
そして、真に人間として生きるとはどういうことかに関して、珠玉の言葉、表現に溢れた智慧の書です。
先生は、「ヨガとは、調和のこと」と言われます。
だから、からだのことも、こころのことも、すべてです。
あまりに奥が深くて、また、通説を覆すほどの本質なので
一人で黙読したら、言葉の羅列だけで通り過ぎてしまって、消化吸収できないだろう…。
そんな深奥さを秘めている冊子ゆえに、皆で読み合い、解釈し合うことで学びとっています。
毎回、この会の趣旨への賛同者、共感者が増えていることをとても嬉しく思っております。
ヨガ、ダンス講師、整体師、セラピスト、カウンセラー、ボディワーカーなど
こころ、からだに関わる仕事をされている方におススメです。
何よりも、こころとからだを持って生きているすべての方と分かち合いたい内容だと思っています。
いつからでも、お!と思ったときに合流ください。
過去開催分はテキストコピー(一部300円)をお譲りしています。
12月『季節に乗る身体づくり』読書勉強会
12/7(月)午後2時30分〜6時30分
東京目黒さろん楓にて
参加費:5¸500円(さろん楓特製おやつ・テキストコピーつき)
12月のテーマは、
人間力を高める
○水を味わう
○上顎・中顎・下顎を弛める
○骨盤を締めてヒップを上げる○肩甲骨を弛めて目の疲れをとる
○眉間を開いて弛める
○身を引き締め、覚悟して生きる
冒頭は、こんな文章から始まります。
(雰囲気としては、縦書き明朝のイメージの文章です↓)
私たちが生きている世の中に生きる喜びがあり、
自然の美しさに感動する心がある。
青い空も気持ちいいし、浮かぶ雲の変わりゆく形も面白い。
やがて黒雲に変化して降り出す雨に大地は潤う。
春に花は精一杯に咲き誇り、蝶が舞うのも美しい。
鮮やかな新緑は花より美しく目を養う。
暑い時の風は心地よいし、
秋の蒼い空は天高く澄み、枯れゆく紅葉も美しい。
寒い時の火は暖かいし、冬に降る雪も美しい。
暑ければ汗を出して涼を楽しみ、
寒い時には動けば温かくなる。
働いて疲れれば眠りを誘い、醒めればまた働きたくなる。
動いて腹減るも快いし、食えば旨いし、大小便をすることにも快がある。
人との縁も不思議だし、人と語り合うもまた楽しい。和の道を伴に歩まん。
平成二十四年三月二十日 書斎にて 吉川隆啓 記
吉川先生のこの美しい日本語を読むと、私は、いつもからだに、あたまに
すがすがしい風が吹き抜けるような感覚になります。
きっと先生が自ら、いつもこのすがすがしい心身で
言葉を紡ぎだしておられたのだろうなと想像します。
実は、私は、生前の吉川先生から「和道ヨガ東京広報部」なる名前を頂戴していたのです。
先生がまだお元気な頃、なんとか出版して広められないかと動いたこともありましたが、簡単には叶わず…。
私自身は折に触れてこの冊子をめくっては、AC勉強会やふるゆさセミナーなどで
ご縁ある皆様には内容を語っていましたが、それではあまりに微力過ぎます。
この日本人の身体の知恵と共に、私たち日本人のもつ感性の美しさ、すがすがしさを
いろいろな方と共有していくことは、私の使命と言ったら大げさですが、
ひとつの課せられた役割なのではないかとずっと思っていました。
和道ヨガを今も伝え続けている札幌の矢萩由三子先生に相談したところ、
「先生は喜ばれると思います。どうぞ、吉川先生が大事にされてきた世界をなぞってさしあげてください」
と背中を押してくださいました。矢萩先生が顔を出してくださることもあるかも!
毎月、集った人同志でそれを読み合って、日本人のからだの智慧と感性に学び、
個人個人が自分の体験に照らし合わせ、
ときには、互いの専門分野、知識に学び合いながら、美しい言葉を感じ合い、
マスコミで日々喧伝される健康情報の真偽を読み解く知力をつけ、
日本人としての清々しいからだ感覚を共有し、
それぞれの仕事、日常生活の糧にして頂きたいという趣旨です。
全員が講師であり、全員が学び手であるという「場」のチカラを
存分に味わっていただきたいと考えています。
★ ☆ ★
※ちなみにピンク色の『女性の身体を育てる』という冊子もおススメです。
こちらも販売はできないのですが、ご希望される方には、往復送料をご負担いただく形で
貸出を実施しております。詳しくは infoあっとsalon-fu.net まで
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