「成長したい自分」「あきらめたくない自分」の美しさ

最近、週に一回バレエの基礎を習っている。

 

新しい動きをやるたびに、
ものすごくみっともない自分に出逢う。

 

自分の手足の処し方がわからない。
手と足の左右の連係がわからず、あわあわする自分…。

 

わからない…と、ちょっと心細く、悲しくなる。
おかーさーーーんって叫びたい子どものような、
心もとない気分になっているときに、師匠の声が聴こえる。

 

「真帆ちゃん、下見ない!顔を上げる!自分の手足を見ても何も書いてないっ」

 

その言葉を受けて、顔を上げようとするとき、
見知らぬ世界に一人旅立とうとするかのような、
茫洋とした怖さを感じる。

 

と、同時に、それでもいくんだ!という必死な自分を発見する。

 

全身全霊で、全感覚をそばだてて、そこに行きたいと願う必死な自分…。

 

その必死さって
「成長したい自分」「あきらめたくない自分」と思うのです。

 

インナーチャイルドの3つの側面の「自然なこども」の姿、

究極にイキイキとした側面です。

 

一歩先へ。
一段上へ。
一歩近づく。憧れへ。欲しいものへ。大好きなところへ。大好きな人に。

 

…自分の中に、そんな必死さがあることを、私はしばし忘れていたのかもしれません。

この再会は、驚くほど私を覚醒させてくれました。

 

そう、私は「それ」を、さろん楓に来られる皆さんの中にいつも発見している。

 

「それ」は、多くの場合「苦手なんです」「嫌いなんです」
「許せないんです」「怖いんです」「やりたくないんです」
といった【防御】の奥底にひっそりと身を潜めている。

 

皆さんの中のその必死さ、純粋さを一緒に発見できたとき、
そのあまりの美しさに一様に皆涙をこぼされる。

 

私も一緒に泣きます。

 

私なんて…
どうせ…
と、被害者意識に絡めとられているときは、
うーん、この9月の天候みたいな感じになっていると言えばいいかしら。

 

毎日曇ってる。雨が降る。青空が見えない…。

 

でも、お日様が出てない…じゃなくて、太陽は毎日そこにあるんだよね。

でなきゃ、真っ暗ははずだよね。

 

でも、視えなくなっている。

 

もし、こんなときに、飛行機に乗ったのならば、
雲を突き抜けたその先には、青空と太陽の姿を見ることができる。

 

でも、あまりにその雲が厚いから、太陽があることさえ信じられなくなっているけれど

一度見ると信じられるよね。

ぐわっと視野を広げて、俯瞰する。次元の違うメガネをかける感じ。
それが、セッションの意味だと思います。

 

でもね、そうやってその美しさ、純粋さを一度見つけた人でも何度でもつまづく。
だから、そのやり方に慣れるまで、怖いところを超えて、
自分でできるようになるまでは、何度でも一緒にこの作業をやる必要がある。

 

それこそ、何度でも厚い雲を突き抜けて
青空と太陽があることを確認して安心することを覚えると
私と一緒じゃなくても、一人で飛行機に乗ることができるようになる。

 

連続セッションは、このためにやっています。

 

★   ☆   ★

 

…ありのままの自分を愛そう
自分を好きになろう

 

とは、言うけれど、

 

言い訳を探して
自分を正当化したり、甘やかしてたり、
イライラを転嫁して、人や社会を批判していたら、
そんな自分を愛せるはずがないよね、と思う。

 

だって、美しくない。
綺麗ではない。

 

いくらビジネス色が強まろうと、どれほどの利権が絡もうと
オリンピックが人を惹きつけてやまないのは
そこに、自分の限界を超えようと全身全霊で向かう美しさがあるからだと思う。

 

子どもたちの運動会もそう。
我が子でなくとも、力の限りを発揮しようとする一生懸命さや、

皆で協力しようとする姿勢に訳もなく涙が溢れてくる美しさがある。

 

それと同じものを私たちも持っているから。

 

これは嫌だって強く思ったときに、自分が爆発した後に、
こっちに行きたいんだって強く望んだ時に、
それを見つけることができるから。

 

だから、あきらめないで憧れを持ち続けましょう。

 

でもね、ここで要注意。

 

24時間闘う必要はなくて「その瞬間だけ必死」ぐらいがいい。

 

そして、必死になる対象と目的、そのアプローチを間違えないでね。

結果的に人に勝ったり、評価を得ることがあってもちろんOKだけど、
人に勝つためとか評価を得るためではなく、あくまでも「今の自分」を超えるために。

 

ちなみに、さろん楓では、

怖いけど、「自分」のままで、自分も相手も尊重して、人と佳き関わりを持てるように

皆が自分に挑戦し続けています。

★   ☆   ★

ちなみに私は、踊りの仲間に「回って年越し」と言われています(笑)

目指すは、ピルエットで360度回転。

今180度どまり、それもふらふらだから。

頑張ります!(最近、悪い言葉ではないよね、と思う…)

 

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