新月の決意
9月の新月の日に決めました。
「調理力講座中級クラスでは、
お箸の持ち方も矯正していこう」と。
今、随分多くの方が、
変なお箸の持ち方をしているなーと、
ずっと気になってはいたのです。
「正しいお箸の持ち方」を伝えるといっても、
それは、
- みっともない
- 恥ずかしい
- しつけがなってない
- 親の顔が見たい
というような視点からではなく、
人間工学的に、
理に適っているから
本人がラクで、
より美味しく味わえて豊かになるよ、
無理がないから見た目も美しい
という意味で、矯正させていただきたいと思っているのです。
からだは全部つながっている!
ある時、ある場所で、ある方の箸使いを観察していて
食べることに随分と余計な、無理なチカラを使っているな…と感じました。
おそらく、これでは、食べることが大変で、疲れるんじゃないかな?
十分に味わえないのではないか?と思った瞬間に、
幼き自分の経験を思い出しました。
かく言う私も、子ども時代、変なお箸の持ち方をしていた子でした。
小学校に上がる前だったでしょうか、
亡き父の膝のうえで、泣く泣く、直されたことがあるのです。
ひっくひっく泣きながらも、
父の手のカタチを真似ているうちに、
わかってきて、できるようになってきて、
泣きながらも「なんだ、これラクじゃん!」と思ったこと、
あの時のすっとした、気持ちいい、すがすがしい感覚を想い出したのです。
泣〜いたカラスがもう笑った♪の通り、
できた!できた!、ほら、お豆もつまめるよ〜とご機嫌。
その日から、すぐちゃんと持てる人になったわけで、
「ラクじゃん!」と実感できることが、矯正の鍵だなと思っていたのですが…。
からだはすべてつながっている
お箸レッスンを開始してみたら…。
正しい持ち方にしたら、指がスムーズに動かない…
そりゃそうですよね。
そこで、手の角度を変えてみる、
つまり、連動して肘と肩の位置も変わったら…
ひたすら動かしているうちに、
「あ、できた〜!」
「スムーズに動いた〜!」
「あれ、これ、ラク…!」
「あ、細かいものをちゃんとつかめる!」
「あれ、食べやすい」
「なんか、しゃっきりして気持ちいい!
3人とも、時間差で見事に習得。
手元も美し〜い!
そして、なんと、食べ姿が美し〜い!
箸の持ち方が変わったら、胸が開いて
姿勢までしゃきっと変わりました。
そして、それがラクだし、気持ちいい!と本人たちが大喜び。
こっちの姿勢のほうが、消化にもよさそうだよね、と嬉しそうです♪
やはり、鍵は「ラクさの実感」でした。
最後に、もう一度皆で持ってみたら、
「あれ、今までどうやって持っていたかわからなくなっちゃった」というぐらいになっていましたよ。
皆、自分の無駄のない箸の動き、手元の美しさにうっとり^^3人、互いに感動し合う。
よかった!
その後も、別の講座でお一人の矯正完了。
「お箸の国の人だから」プロジェクト 続けてまいります。
1日で直るよ!ということで、
気になる方、ちゃんと持ててる?と心配な方は、
調理力講座へどうぞ!
人前ではちょっと…という方は、
個人レッスンも承ります。こっそり直しましょ。
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