こんな話をしながら、ずっと手は大豆を潰していました。味わい深い味噌になりそうですね

さろん楓ふなだまほです。
いつもありがとうございます。

 

昨日は味噌作り体験ワークショップでした。

 

家庭で、家にあるものを使って、
天然の麹菌で「手前味噌」が作れるよう
お伝えしています。

 

「北緯35度の食べ方」もお話しました。

 

「酵素を摂るためには生野菜を…」
「通常の食事では摂取できない必須脂肪酸のオメガ…」などなど
私たちのからだに対する不安や心配を絶妙に刺激してくるさまざまな情報。
それに流さずに食生活を確立するコツです。

 

さて、この日やってこられたのは、
AC勉強会のそれぞれ違うクラスに属している方たちでした。

聴けば、お2人とも「ちょうどさろん楓に通い始めて1年なんです」とおっしゃる。

 

この1年でこうだったのがこう変わった、
最近、こんなふうに感じるようになってきたとか
お互いに、実に豊かな自己紹介をされていて、
私はじんわりと感動していました。

 

互いに自分のことを肯定的に話して
すごく素敵な会話のキャッチボールをしているのです。

 

え、あなたがそんなことを言っちゃう訳?!と私が驚くほどに。

 

「自分のことを肯定的に話して」と書きました。

 

世間一般の通念に照らし合わせると、
自分はダメだという劣等感や
自分は失敗者であるというみじめな感覚になってしまうような苦しさを
2人とも持っていました。

 

劣等感や惨めさが怖いから、

そうならないように必死に頑張ってきたという人の
根底にある想いも実は一緒です。

 

これ、世間一般という名の他者評価を基準とした「自分」像ですね。

でも「私」がちゃんと育ってくると、世間的な目線はもちろん存在するけれど
それに振り回されることなく「私」が私をちゃんと見てるよ、という自己評価が生まれる。

 

すると徐々に、自分をも他人をも客観的に見られるようになる。

 

それを超えてくるとね、
自分の弱さや至らなさを卑下したり、
茶化したりすることもなく肯定的に認め、語れるようになる。

 

同時に、自分が頑張ってきたことをひけらかすのではなく、
淡々と語れるようになる。

 

これ、自慢ではなく、自尊なんです。
だから、拍手を贈りたくなるんですね。

★  ☆  ★

自分を恥ずかしい、みじめな、ダメな存在だと捉えていたら、
そんな自分のままで、人の中には入っていきたくないと思う。

 

たとえ、人の輪の中にいたとしても、
見せたくない部分は必死に防御して綺麗に取り繕っておく。

 

そうしていたら、何も問題は起きないけれど、
自分の言葉でしゃべることもない。
こんな素敵なコミュニケーションがあることを知ることもない。

 

悩みがあること、
家庭や職場、友人間で問題を抱えていること、
人間関係がうまくいっていないこと、
人生がうまくいってないこと、
なんら恥ずかしいことではないです。

 

むしろ、それを直視して、
悩んでいることを認められるというのは
その人のチカラです。強さです。

美しいんです、そういう人の存在って。

 

繰り返し、繰り返し自分を語る中で
確実に自分の言葉が育っていきます。

 

そのプロセスの中で、少なくない方が
日常の大切さに気づかれますね。
「ふるゆさ」「重ね煮」を通して
落ち着いて、美しくなっていく。

☆  ★  ☆

さぁ、そんな話をしながら、手はずっと動いていました。
大豆をつぶし、麹と混ぜていく。

 

深い味わいの味噌ができそうですね。

 

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